眠りにつく10秒前。

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Actual Four

長い間、ビートルズを聴かなかった。

2009年にリマスターが出て、ビートルズを聴きまくり、結構なファンになっていた。

その頃はなぜかニューウェイヴ以降の音楽に聴く価値はないと思い込んでいたので、余計に呑めり込んでいた。しばらくして、インディー音楽が結構流行っていたこともあり、ビートルズを聴く回数は年々減っていった。

もう一つ理由がある。解散後のソロ作品がそれほど好きになれなかったのだ。よく言われることだとは思うが、キャリアを重ねる毎に緊張感が薄まっているような気がした。また、思っていた以上に時代の流行を取り入れる姿勢もなんだか嫌だった。

AORや80'sのポップスは10代から好んで聴いていたので、その音色を毛嫌いしていたわけではない。まあこれもよくあることで、ビートルズという固定概念が強すぎたのだろう。


自分の思い入れを度外視しても、ビートルズは神格化されている。その評価が間違っていると言いたいわけではない。ただ、解散後のソロ作品と純粋に向き合えない、ノイズになってしまっていた。ビートルズは偉大で、時を超えてスタンダードになっても、間違いなく60年代の流行の一つだ。時代から切り離されてはいない。

バンド時代から彼らは、ボブ・ディランビーチ・ボーイズサイケデリック・ロック等、近しいブリティッシュ・ロックの界隈に留まらず、同時代の様々な音楽を貪欲に取り込んでいた。また、人間関係がこじれるほど才能の凌ぎ合いをしていたバンドだ。内圧が薄まれば、当然、外側からの刺激を多く求めることになるだろう。時代の奔流に影響を受けるのも頷ける。


正直、ビートルズのアルバムを熱中して聴くことは、今はない。それよりも、あれほど響くことのなかった『George Harrison』が、『Walls And Bridges』が、『Flowers In The Dirt』が、驚くほど素直に聴ける。

ビートルズという、自分も含め多くのリスナーにとって親のような存在を離れて、ただ優れたミュージシャンとして四人に再会できた。何を今更、と言われるかもしれないが、30代のファブフォーの魅力を知ることができて、ただただ嬉しくて、また彼らの音楽にやられている。


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